急がば回れの英語リーディング力強化策
toeicのスコアはそこそこ上がってきたけど、仕事や勉強するときに実際の英文(英語の技術書とか、仕様書とか、比較的文法的にはわかりやすいやつでも)を読むとき、または書くときに文法力がボトルネックになって、いまいち和訳や英文解釈に自信が持てず、どうしたものかといろいろ悩んで解決策を探してたけど、いい方法が見つかったのでその備忘録として残しておきたいと思います。
- toeic向けの文法力
前にtoeicの記事で書きましたが、文法に関しては中学英語のやり直しのために基礎本を1冊と、主に「澄子本」をやりました。
澄子本を何度も繰り返していくうち、確かtoeicの文法問題をそれまでより速く解けるようになる実感はありました。この澄子本でいろいろな熟語やら、toeicによく出る文法問題の頻出問題を覚えることができたからです。
ただ、これはtoeicの文法問題に対する解答パターンを覚えただけであって、条件反射的に答えを出している感じでした。なので、知らないパターンの問題が出ると、自分で出した答えに自信が持てないときがあるし、知っているパターンのときでも、自信を持って、その答えの文法的な根拠を説明できない。その時はtoeic文法問題の対策はそういうもんだと思っていて、パターン暗記こそ文法力向上の近道だと思いこんでいました。前の記事にも書いたように実際にスコアは確実にあがりましたから、澄子本はtoeicだけを考えるなら素晴らしく効率的にスコアを向上してくれる問題集だと思います。
しかし、スコアは伸びましたが、スコアシートのABILITIES MEASUREDによると、自分の文法力が相対的に低いままでした。「文法が理解できる」だけ、相対的に低いのだ(どのくらい低いか忘れたけど、10%とか15%とかだったかな、、昔のスコアシートみっけたら追記します)。
まぁ、やっぱり英語の勉強はそんな甘くないですね。
toeicスコア上昇だけを考えるなら澄子本はうってつけでしたが。一から文法を鍛錬したいってなると、やっぱり教科書的な本を使ってやりなおしたい。すごい時間はかかってもそれに見合う成果を得られる本、それを何度も繰り返して確固たる文法知識を反射的に使えるようになるまで骨髄に染み渡らせなくてはダメだな、というようなことをずっと考えていました。
現に、文法力がないことが、たとえば仕事とかで技術書の英文を読んだり、海外のエンジニア宛てにバグレポートとかを英文で書いたりするとき(すごい難しい文章を書くわけではないけれど)に自分の英語力のボトルネックになりはじめていました。うちの部署はほとんどがプログラマーないしはプログラマー出身のマネージャで、つまり大半が理系で、あまり英語が得意な人がいなくて、そんなかで周りより一歩進んで何かやろうするなら英語を駆使して何かやる(例えば、海外ベンダと技術的なディスカッションをそれまで日本の代理店を日本語で使ってやっていたが、代理店を使わず現地のプログラマーと英文メールでやりとりして、開発を高速化してやろうとか)ってのが一番てっとりばやく仕事の加速になると思っていたのですが、そうやって一歩先の何かやろうとすると、基礎力の不足がネックになる。個人的な感覚ですが、英語の場合、文法が英語力全体のネックになることが多いんじゃないかと思う。語彙の場合は実戦で時間をかければ遅かれ早かれ向上していくけど、文法はあえてやらないと向上していかない。
文法に自信がないと、読むのも書くのも集中できない。読んでるとき、この部分ってどこを修飾してるのかなーとか、こうもこうも解釈できるきがするけど、実際のとこどっちの意味なんだろうとか。こうやって和訳に自信がないもんだから、技術書とかスキルアップ目当てで英文を読んでても、脳がその英文を「不確定であいまいなもの=本当かどうかわからないから覚えとかなくてよくね?」と勝手に判断するっぽくて、日本語に比べて英文だと覚えられない、頭に入らない、って状態が発生する。
- 急がば回れ式の文法力
んで、困ったときは私の場合、近道を探すわけです。そこで見つけたのがこのホッテントリ:
https://anond.hatelabo.jp/20091026215137
急がば回れってのタイトルが、自分の弱い部分(文法ですね)にぐさりと刺さりました。簡単に言うと、良書使ってじっくりゆっくり文法の地盤を固めるのが、結局一番の近道ですよってことを言っています。これはもう観念して、ここに載ってる「英語リーディング教本」でグラグラの文法力の土台を固め直そうと、決心。
- 英語リーディング教本
それまで知らなかったけど、すごく有名な本です。見つけてレビュー読んで、すぐにポチり、届いてすぐに読み始め、読み切って納得。英文読む時って、本当はここまで頭使わないといけないんだ、、、ってことに気付かされました。文句なしの良書。これも古い本なので、いつ絶版になるかわからず、早めに買っておいたほうがいいです。このリーディング教本シリーズは何冊かでていますが、まずはこの本が基本の1冊なので、これだけは必ず読みましょう。
基本的にこの本は頭から精読していけばいいです。前半を読み終わると、後半から問題とその解説みたいな構造になっています。ただ、この後半の解説を読むのがむっちゃ大変でした。そこまで読み進めてきた部分までの知識が頭に入っていないと、先に読み解かせてくれないようできている。秀逸。
読み終えても、あと二周、合計三周は通道したほうがいいと思います。私がこの英語リーディング教本をやっていたときには、この本しかなかったので、それ以上にやろうとするなら、このあと四周、五周と回数をこなしていくしかありませんでした。
しかし!数年前に、この本のドリル版が出た。
私は飽きっぽいので、このドリル版という新しいフレイバーが発売されたことを知ると、すぐにポチって通読を始めた。 これは何周もしたかな。今も久しぶりに開いては通読しています。
正直、効果のほどは身をもって体験してもらったほうがいいかと思いますが、文法的に読めない英文が本当に本当に激減します。むしろないんじゃないかってくらい(言い過ぎ)。口語のような文章で文法が崩してある場合(何かの後が省略してあるとか)は確かに読み解けないのだが、文法的におかしいな、とか、何かが省略されているな、というのがわかるようになる。そういう場合も意味の類推ができるようになります。
あと、読み解けない文章があって、Google翻訳にかけたり、辞書をひいていたら、「なんだこれ、この3語で熟語なのかい!」ってことない?リーディング教本読了後は、「ここの部分で文法的におかしくなるから、この3語はひょっとして熟語か?」って推測が立つようになる。つまり、一見難しくて読めない文章でも、その部分だけ辞書を引けば読めるような感覚も味わえます。
時間をかけてでも一生もののリーディング力を身につけたい方、この2冊をそれぞれ三周(あるいはそれ以上)精読することをお勧めします。
P.S.
リーディング教本のおかけで、弱点だったtoeicスコアの「文法が理解できる」の部分はトップになり、得意分野になりました。
読んでいただきありがとうございまいした!